時候(冬)

冬ざれ,冬ざるる

冬になって草木が荒れ、山野湖沼など一面の景色が蕭然としている様のこと。

冬浅し

冬になったものの、まだ寒さも厳しくなく、冬の実感に乏しいころの心持を指す。

冬めく

万象すべてがいかにも冬らしくなってくること。まだ冬になりきっていないが、肌や五感で冬を感じる様。

小春

立冬を過ぎても、厳しい寒さはまだ訪れず、穏やかな日和が続く頃を指す。小春日和。

数え日

今年もあと何日と数えたくなるような年末の数字を呼ぶ。

小晦日(こつもごり)

大晦日の前日のこと。大晦日を前に新年の準備が次第に整ってくる時期のこと。

年の夜,年一夜

大晦日の夜のこと。

冬の朝,冬暁,冬曙,寒き朝

寒さ厳しい冬の朝を指す。

暮易し,暮早し,日短し,日つまる

冬の日の短いことを指す。

冬の暮,冬の宵,冬の夕

冬の日の夕方。日が落ち、急に冷え込み家々の灯とも灯る頃。

冬の夜,夜半の冬

寒さの厳しい冬の夜。

冴ゆ,冴ゆる月,冴ゆる星,声冴ゆ,灯冴ゆ

寒さが極まって透明感、澄明観すら醸し出す様。

鐘氷る

真冬の寒気のなかに響く金の音を意味する。

冬深し

1年で最も寒さの厳しい時期。

日脚伸ぶ

冬至を過ぎて、日一日と日照時間が延びて昼が長くなってくる。

春隣,春近し,春隣る,明日の春

冬の終わりごろ、寒さの緩む日もあり陽の光などに春の気配が漂う。

冬果つ,冬送る,冬の果

長い寒い冬から解放された喜び。