ありおりカウンセリングでは、決まったマニュアルや、カウンセラー主導の一方通行のセッションの進め方はしておりません。
その方の状態やタイミングを尊重しながら、心理教育と傾聴を行き来するように進めていきます。

まず初回は、傾聴から始まります。


今、どんなことで困っているのか。どんな違和感やしんどさを抱えているのか。
うまくまとめなくても大丈夫です。頭の中に浮かんでくることを、そのまま話してください。
ここは評価や分析の場ではなく、安心して言葉を置いていける場所です。
力を抜いて、リラックスしながらお話しいただけたらと思っています。

2回目以降はセッションを受けていただくことが可能となります。
傾聴と並行して、ポリヴェーガル理論をベースにした心理教育を行います。
自分の神経系が、どんな反応のクセを持っているのか。
なぜ特定の場面で緊張したり、引いてしまったり、逆に頑張りすぎてしまうのか。

先ず、知識として理解していくことで、「性格の問題」だと思っていたことが、
実は神経系の自然な反応だったと気づく方も少なくありません。
学びと対話を行き来しながら、ご自身の神経系のプロフィールを少しずつ明らかにしていきます。

次に、内的家族システム療法(パーツセラピー)の考え方を用いて、
生きづらさを生み出している内側の「副人格(パーツ)」に丁寧に関わっていきます。


過去を生き抜くために身につけてきた役割たちは、本来は大切な存在です。
それらを排除するのではなく、中心となるセルフとつながり直し、統合していくことを目指します。
同時に、感情や反応を外在化できるよう、日常でも使える形でのトレーニングも行っていきます。

その過程で重要になるのが、境界線です。
自分と他者の境界があいまいなままだと、人の感情や期待、空気感に巻き込まれやすくなります。
ありおりカウンセリングでは、境界線のワークを通して、
「どこまでが自分で、どこからが他者なのか」を身体感覚レベルで確認していきます。
境界線を強化することは、冷たくなることではなく、安心して関われる土台をつくることでもあります。

さらにその先では、原始反射について学びながら、残存している原始反射を、動きを通して統合するようアプローチしていきます。


思考や感情だけでなく、身体に残っている反応パターンにアプローチすることで、
無意識の緊張や過剰な防衛反応がゆるんでいくことがあります。

必要に応じて、原始反射に有効な療育整体も取り入れます。
これは治療や矯正を目的としたものではなく、
神経系が本来のリズムを取り戻すためのサポートとして行います。

これらのステップは、必ずしもこの順番通りに進むわけではありません。
その方の状態を見ながら、傾聴と心理教育、ワークや身体的アプローチを柔軟に組み合わせていきます。

また、ある程度整ったと感じた時点でセッションを終えていただいても構いません。
継続的な深掘りだけでなく、
「ときどき話して整える」「確認のために立ち寄る」ような関わり方もおすすめしています。

ありおりカウンセリングは、無理に変わることや、早く答えを出すことを目的にしていません。
安心を土台に、自分自身と少しずつ関係を結び直していくプロセスを、大切にしています。